足専門理学療法士が伝える解剖×動作×靴の真実

「また捻った…」はもう終わりにしよう。足専門理学療法士が伝える解剖×動作×靴の真実

「前回の試合でも、捻挫して痛かった」「サポーターしてるけど、また不安定になる」
──そんな硬式テニス選手、いませんか?

 

実は、足関節捻挫の再発率は極めて高く、特にサイドステップやジャンプ後の着地が多い硬式テニスでは注意が必要です。

 

どこが捻れる?──足関節捻挫の解剖学

 

多くの足関節捻挫は**足関節外側の前距腓靭帯(ATFL)**に損傷が起きます。

  • 前距腓靭帯(ATFL):足関節の前外側に位置し、底屈+内反の動きで最も損傷しやすい

  •     

    解剖参考文献:『プロメテウス解剖学 アトラス 第3版』p.256-258(医学書院)

     

この靭帯はとても細く、テニスの素早い切り返しやクロスステップで簡単に伸張されてしまいます。

【2】再発率は?──驚異の再発リスク

 

  • 大学生男子テニス選手における足関節捻挫の既往率は100%

  • **慢性足関節不安定症(CAI)**の有病率:8.2%

  • 出典:日本臨床スポーツ医学会誌 Vol.30 No.3, 2020, pp.724–731

     

  • 論文タイトル:「大学男子テニス選手における足関節不安定性の疫学的検討」

このデータからわかるように、一度の捻挫が慢性化してパフォーマンスを低下させる危険が潜んでいます。

3リハビリ&トレーニング──感覚と安定性を取り戻す鍵

 

1週目以降
チューブでの外側筋強化(長腓骨筋・短腓骨筋)
 
2〜3週
バランスマット上での片脚立位/目を閉じた片脚立ち
3週以降
ラテラルホップ(横跳び)での着地訓練・ラダー

 

参考:『スポーツ理学療法 改訂第2版』文光堂 p.322-330

 

 

 

 【4】靴の不適合──それ、プレーの敵です

 

実際、足関節捻挫を繰り返す選手の多くは「踵のホールド不足・サイズ不一致」に気づいていません。

👟 靴の間違い例

  • つま先だけ合わせて購入 → かかとが緩く、横ブレ増加

  • ソールの硬さが不適切 → 着地時に反力を吸収できない

     

    参考:『スポーツシューズの選び方と足部障害』臨床スポーツ医学 2017年5月号 p.540–543

     

     

     【5】数値化で見える捻挫リスク

     

    足関節捻挫の発生率(テニス) 55%
    テニス選手における不適合シューズ率 約43%
    再発までの平均期間 3週間以内
     

     

     【6】足のトータルフットケアあし屋でできる「次の一手」

     

    あなたの足に合ったシューズを選ぶこと。
    そして、それでも補えない部分は**「動作に適したインソール」で支えること**が必要です。

    足のトータルフットケア あし屋では、

     

    足部アライメントの評価

    動作分析(ジャンプ・スプリットステップ)

    DOLA式カスタムインソール作成(動作補正・外反抑制設計)